CHRISTIAN ACADEMY IN JAPAN
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恵みと真理にあって成長する:
ソーシャルスタディ(社会科)


「主はあなたに告げられた。人よ。何が良いことなのか。
は何をあなたに求めておられるのか。それは、ただ公義を行い、誠実を愛し、
へりくだってあなたの神とともに歩むことではないか。」ミカ書
68節 


神の物語が紐解かれる舞台、それが歴史です。これまでに何十億という人間が生きた、歴史という同じ舞台に私たちも立っていると思うと、私はワクワクします。「今の瞬間は歴史の一部であって、私たちは今という歴史に生きている。」そのように、生徒たちには気づいてもらいたいと思います。

この事を踏まえて私たちは、前の世代から「遺産」を受け継ぎ、受け継いだものの中に生き、そして次世代に託していく存在であることを覚えたいのです。

ソーシャルスタディ(社会科)では、このような観点から、過去を学び、現在を吟味し、未来を見据えます。そうすることで「遺産」を受け継ぐ意識を育てていきます。「遺産」を大切にすることは、地域社会への理解を深めます。幼稚園児がソーシャルスタディのクラスで、最初に近くの消防署を訪れ、パン屋さんや交番を見学するのは、そういう意図があります。

「遺産」を大切にすることは、国と文化の理解を深めます。それは、地理や世界の歴史、アメリカ、日本、東アジア諸国の各国の歴史を学ぶことで培われます。

最後に、「遺産」を大切にすることは、グローバル社会 、とりわけ世界各地で深刻になっている問題への理解と関心を深める事に繋がります。例えば3年生では、今や世界中で見られる、貧困やホームレスの問題を取り上げます。9年生では学期を通じて、更にそれらの問題を深く掘り下げます。12年生になると、シニア・コンプリヘンシブ・プロジェクトの一環として、それぞれが選択したグローバルな問題を、1年かけてリサーチし、分析し、皆の関心を高めるように訴えます。

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その段階に入る前に、生徒は歴史資料を正しく理解し、内容に適した分析をするという作業を行います。自分が入手した情報がどれだけ信用できるのか、慎重に見極め、精査していくことを学びます。まとめた情報は、自らが発表したり、文章にしたりして分かち合います。討論すること、反対意見に備えること、論理と証拠をもって反論する力を身につけます。教室でのシミュレーションを通じて、現実に厳しい環境下に置かれている人々への共感を訴えます。


政治、経済、文化が複雑に絡み合っている現実を、生徒は学びます。更には地域というレベル、国というレベル、世界のレベルでは異なった視点でとらえる必要を学びます。やがて生徒一人ひとりが、自分は歴史という「遺産」の中に置かれていることに気づき始めます。その時私たちは、生徒たちが堕落した世界に恵みと真実をもたらす使者として整えられていくことを願います。彼らは、公義行い、誠実を愛し、へりくだって神と共に歩む用意が出来ているのですから。


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